最強総長は虐げられた姫が可愛くて仕方ないらしい。



「さー、お前らの運が悪かったんじゃない?」


「す、すみません!黒羽さんの女だとは知らなかったんです……!もうしませんから見逃してくだ……」


ドッ


黒羽くんの長い足がもう一人の男のお腹に直撃する。


「カ、ハッ」


数秒間苦しそうにした後、その男は動かなくなった。


「くろ、ばね……さん?」


前で人をけったのは間違いなく黒羽くん。


驚きで涙もひっこんでしまった。

そ、総長なだけあってやっぱりこんなに強いんだ……。



「あーごめん、怖いの見せたね」

「そんな、助けてくれてありがとうございます。でもその人たち……大丈夫なんですか?」


「大丈夫大丈夫。死んでないよ、骨はイッてるかもしれないけど」


骨イッてるって折れてるってことだよね……?


右には私の口を塞いでいた人も倒れている。