綺麗な黒髪に淡いピンク色があって、すごく綺麗。



「……咲良?取ってくんないの?」


目を細めて私が桜の花びらを取るのを待っていた朝光くんだけど、私は取ろうした手を引っ込めた。



「ううん、一生とらない」



「はは、一生?」


「……うん」



どこからともなく視線が絡んで、

私はもう一度降ってきた唇を受け止めた。



end.