朝光くんがそんなことを思ってくれていたなんて、全然知らなかった。 「っ、ふふ」 朝光くんの首に手を回したまま笑ってしまう。 「ね、咲良これ着て。このアングル、俺がヤバい」 私から目を逸らしながら、ジャケットを脱いで差し出してくれた朝光くん。 なにがヤバいのかはよく分からなかったけど、お礼を言って素直に受け取る。 羽織ると朝光くんのホワイトムスクの匂いが鼻をくすぐって、思わず笑顔になった。 「あ、桜がついてる……」 ひらり、と舞い降りた桜が朝光くんの髪についた。