「な、凪くん!?」
朝光くんに殴ろうとしていた弘樹くんは、凪くんの一蹴りで倒れ込んでいった。
凪くんが来ることが分かってたから弘樹くんが殴ろうとしていたときも振り返らなかったんだね。
すごい気配察知能力……。
「っ、そもそも2人ともどうしてここに……?」
「あはは、これだよ」
凪くんの手が私の頭に伸びてきて、プチ、と小さな音がして何かが外れた。
「はいこれー、盗聴機能搭載の小型GPSでーす」
「「……」」
「え、引くなって。これなかったら咲良、ひどいことになってたからね?」
ジト目で見て黙り込んだ私たちを前に弁解を始めた凪くん。
私の頭を撫でたときに付けたんだね……。なんていう早業……。



