最強総長は虐げられた姫が可愛くて仕方ないらしい。



「っわああ!」


さっき弘樹くんたちに襲われかけたから、ドレスの肩の右半身部分は少しだけ敗れてたんだった……。


慌てて崩れている部分を直す。
思わず真っ赤になってしまう私の顔を見て、目を三日月形に細めた朝光くん。


「さ、咲良に言いたいことはいっぱいあるけど。とりあえずあいつらどうする?殺す?」


「っ、殺しはしないでいいよっ……!」



えー、ざんねーんと棒読みで言う朝光くん。
いやいや朝光くんならやりかねないから怖いんですよ……。


「っ、黒羽朝光っ……!」



「っ、朝光くん!!」



話していたのも束の間、うしろからただ1人、倒されなかった弘樹くんが朝光くんを後ろから殴ろうとしているところが見えた。



慌てて声をかけるけど、朝光くんは振り返ろうともしなくて、不安に思っていたとき、



「ぐあっ、」


「やほー、咲良」