「ほら咲良、言う気になった?」
「……っ、弘樹くん。こんなことして私が弘樹くんと付き合って嬉しいの……?」
「だってお前、ここまでしないと黒羽朝光から離れねーじゃん」
答えになってないよ……。
この人になにを言ってもムダだ諦めかけて、肌に手の感触が伝わるのを受け入れた瞬間━━━━━━━、
「そーだよ、咲良は一生俺から離れられないんだから」
「……っは、」
その場にいた全員が目を見張った。
だってその場に現れたのは、
他でもない、朝光くんだったから。
「はー、お前らうちのお姫様にすげーことしてんね」
その軽薄とも受け取れるほどの薄ら笑いが見えた、と思って多分1秒も経ってないと思う。
「……え?」



