ライトが当たらず、目立たない影に引きずり込まれた。
見上げると今までに見たことがないくらい険しい顔をしている凪くん。
昨日のことがあったから、目を合わせることができずに自分の足元を見てしまう。
「……なぁ、なんであんなこと書いたんだよ。やっぱあれ?朝光のこと遊びで好きだったわけ?」
「遊びなんかじゃないもん。……失恋、したからだもん」
はぁ?と言いたげな顔で覗き込んできた凪くん。
「意味わかんねー、朝光に振られたの?」
「違う、けど半分そう」
凪くんに、''麗華に朝光くんを奪われた可哀想な子''として見られたくなくて、昨日の出来事を変に隠してしまった。
それにここで話したらきっと私はまた泣いてしまう。



