「うん……」
返事、かぁ。
復縁なんて思いもしなかったけど、少し考えてみる。
弘樹くんからの告白を断る、以外の道もあるのかな。
このままだと朝光くんのことを忘れられなさそうだし、新しい好きな人を作るのも選択肢にあるのかもしれない。
周りを見ると、楽しそうに話しているカップルの数々。
それらをみていると、どうしようもない寂しさにおそわれてしまう。
正直、この場所にいたくはなかったけど人の流れに沿って歩いた先にあったのは━━━━━、
「っ、きれい」
名前の通り、''純金の時計''だった。
歴史を感じる石造りの時計塔の中にはめ込まれているのは、金色に輝く時計。
夜だからあまり見えないだろうと思ったのにすごく綺麗で目が離せない不思議なもの。



