「お疲れ様でした、朝光さま。このままマリーベルに向かわれますか?」
「ああ、頼む」
この場所は会場に近かったみたいで、軽く仮眠をとっているうちにすぐ着いた。
車が止まった感覚で目が覚め、重い腰を持ち上げる。
前、レストランに行ったとき、ドレス姿の咲良はめちゃくちゃに可愛かった。正直脱がせて、めちゃくちゃにしたくなった。
他の男に見られるのは気に食わねーけど、それが今日また見られるってなんのゴホービだよ、って思う。
俺らしくなく、口角を上げて井口の車を出たとき、
「っあ、黒羽さま……!こんばんは」
「は?」
女の声が聞こえたから、一瞬咲良かと期待したのにそこにいたのは、咲良を傷つけた張本人''れいか''とかいう女だった。
目の前で派手なピンクのドレスを着て、上目遣いで見上げてくるそいつ。



