最強総長は虐げられた姫が可愛くて仕方ないらしい。





こっちの意見も聞かずに、つらつらと並べられていく言葉。
でもその強い眼差しに私は抗えなくて、小さく頷いてしまう。


「あれ、咲良。こんなところでなにしてんの?」


弘樹くんの手がほどかれたと同時に、ななちゃんの声が聞こえた。

「なな、ちゃん……」


泣いている私を見て、弘樹くんがやったと理解したらしい。
ななちゃんはみるみるうちに眉を吊り上げた。



「弘樹!あんたまた咲良を……」

「ううん違うのななちゃん。弘樹くんは何もしてなくて、」



弘樹くんを庇う私を見て、ななちゃんは不思議そうに目配せすると、隣にいた男の子に言った。


「ごめん、私ちょっと咲良見るね。また明日」


「おー、また明日」


そう手を振って、私の肩をだき抱えてくれるななちゃん。


「ななちゃん……」



「もう、ほんとにどうしたの?」



「もう辛いよ……っ!」