食事をした日のタキシードじゃなくて、いつものスーツを着ている朝光くん。
仕事、早く終わらせてきてくれたのかなって少しだけ嬉しくなる。
でも、その横には、
「え……」
麗華がいたのだ。
ここからは遠すぎて朝光くんの表情は読み取れないけど、なにやら2人でら話してるみたい。
息をするのも忘れて、食い入るように見つめていると、2人はゆっくり顔を近づけあって。
確かに、キスをしたんだ。
「っ、……!」
さっきよりも強い衝撃が頭に響いた。
それと同時に色んな感情が私を襲う。
朝光くんは私に飽きたのかな。
さっき思ったみたいに、私は価値のない''女''だった?
私はまた麗華に奪われたの?
ぐるぐるぐるぐる、収集がつかないほど混乱する頭の中。
少し遅れて悲しみが1番最初にやってきて。



