最強総長は虐げられた姫が可愛くて仕方ないらしい。




そう考えると私って、


朝光くんにとって''抱く価値さえない女''なのかな。



あんなに優しく名前を呼んで触れてくれたけど、私には興味がなかったから最後までしてこなかったの?



だんだんと喉が熱くなって、目に涙が溜まってくる。



「じゃあしばらくそこで反省してなね」



それだけ言って、女の子たちの足音は遠ざかって。


「待っ……」



ギィ、と扉が閉まる音がした。


それと同時にパチ、と電気も切られて。



視界が真っ暗になって、赤い火災報知器のぼんやりとした光以外、何も見えなくなる。



しーん、とした部屋の中はどこまでも静まり返っていてすごく怖い。

出なきゃ、と思うけどドアを探すのもこんなに暗い部屋じゃ、怖くてできなかった。



ずるずるとその場にしゃがみこんで伏せてしまう。


……バカだなぁ、私は。
のろのろとあの子たちについていって、騙されて。


朝光くんに抱くほどの価値さえないと思われてると知って、勝手に傷ついて。