最強総長は虐げられた姫が可愛くて仕方ないらしい。




ギィ、と軋む音をたてて扉が開けられる。


左側の火災報知器のランプだけが、赤く光っていて不気味さを隠せてない部屋。


それでも彼女たちは全く気にしてないみたいで、パチ。と音がして電気がついた。



さっきまで暗い部屋を見ていたからか、少しだけ目がチカチカする。



「えっと、あそこの机を運べばいいの?」


「うん。そうだよ〜」



私が奥の方に積まれている折りたたみ式の机を指さすと、頷いたその子たち。


取りにいこうと足を進めた瞬間、



「っ、!」

「ねぇ、あんた黒羽さんのなんなの?」



バン!と大きな音がして、自分の体が奥の壁に強く押し付けられたことを知った。


遅れてじんじんやってくる痛み。



目の前の女の子たちは、さっきとは変わって目を吊り上げていて。



自分が嵌められたんだということを理解した。



「ねえ、なんとかいってよ!」


パン!と軽やかな音がして今度は頬に鋭い痛みがはしる。