最強総長は虐げられた姫が可愛くて仕方ないらしい。



愛されるべくして生まれたような子。

私だって本当は、


━━━━━本当は誰かに愛されたい。


そう思って何気なく手を伸ばした矢先、


ぽつ、


「あ」


ぽとりと手に水滴が落ちた。

雨、だ。


手のひらの水滴を見つめてほんの一瞬、ぼーっとすると、


ザアアアア


……大雨が、降ってきた。


ずっと考え事をしていたからか、リアルな雨の感触に一気に別の世界から引き戻されたような気分になる。

っ寒い!

ただえさえ今日は気温が低いのに容赦なく焚きつける雨と風。


体に刺さるようなそれらに体は悲鳴を上げてる。

天気でさえ、私の敵だなんじゃないかって思えてくるくらいの暴風雨。