最強総長は虐げられた姫が可愛くて仕方ないらしい。





愛されないのが、麗華に全部奪われるのが怖くて、必死に隠そうとしていた気持ちも。


全部朝光くんに暴かれてしまった。



こうやって、誰にもお祝いしてもらえなかった誕生日を祝ってくれるところも。

私の好きじゃない''咲良''っていう名前を優しく呼んでくれるところも。

ときどき意地悪そうに目を細めて笑うところも。


身分なんか、全部全部ムシするほど。
全部全部、大好き。


自覚した瞬間、ぶわっと大きな熱が体を渦巻いた。


そう、なんだ。私、朝光くんのことが好きなんだ……。


分からなかった気持ちも、''恋''と認めて、また麗華に奪われるのが怖くて、気づかないふりをしてただけだったんだ。


「咲良?」


急に黙った私を心配そうに覗き込んできた朝光くん。

その行動にすら、顔が赤くなってしまって。


「な、なにもないよ……!」