ペコペコと、色々な方向に向かってお辞儀をする。
だんだん拍手が鳴りやんで、みなさんがそれぞれの食事に戻りかけたくらいに、従業員の人達がケーキを切り分けてくれた。
「17」と書かれたロウソクが乗っているイチゴのショートケーキ。
白いケーキに真っ赤なイチゴはすごく映えていて、キレイな芸術品みたい。
「っ、朝光くん、本当にありがとう……」
「ん。17歳おめでとう」
今日、たくさんの''おめでとう''をもらってすごく嬉しい。
私の誕生日、ホントの日はいつか分からない。けど、もう一生この日でいいやって思えた。
目の前で優しく微笑んでくれる朝光くんを見て、胸の鼓動が高鳴る。
どうしようもなくこの人が、愛おしい。
その瞬間、気づいてしまった。
私、この人が好き、なんだ……。



