最強総長は虐げられた姫が可愛くて仕方ないらしい。




他の料理も''フォアグラ''やら''ソテー''やら、高級であることはかろうじて分かるけど、聞いたことのない言葉ばっかり。


言葉の意味について考えていたら、涙も少しずつ引っ込んできた。



「じゃ、食べよっか」


「う、うん……。でも私、テーブルマナーとか分かんなくて……」


こんな高級なお店来たことないから、フォークやナイフを使いこなせる自信もない……。


マナーが悪いって朝光くんまで思われたらどうしよう。


「んーん。今回はカトラリー全部自由にしてもらったから好きな風に食べていーよ」


ほら、と指をさされ、近くにある紙を見ると、走り書きで''カトラリー自由''とメモがされていた。


私が上手く食器を使えないことを見越した朝光くんの優しい気遣いに、再び胸がじん、と温まる。