ずっと生まれてきたことを疎まれる存在だったから。
初めて自分が生きてきたことを祝われた気がして。
目にいっぱい涙が溜まっていくのが、自分でも分かった。
けどここは外だし、ましてやレストランなんだから泣かないように一生懸命上を向いて手を振って目を乾燥させる。
心の中にじんわりと嬉しさが広がっていって、幸せで心が満たされるのを感じながら。
「お待たせいたしました。ごゆっくりお召し上がりください」
店員さんが来てくれて、真っ白なレースの上に並べられたのは見たこともない料理たち。
サーモン、のようなものに塩?が降ってあって並べられているものには''サーモンのカルパッチョ''と書かれているけど、なんのことかは全く分からず。



