朝光くん……。
胸がじん、と暖かくなる。
幼い頃の私の願いまで叶えてくれて、どこまで優しいんだろう。
脳裏に従業員さんたちに頼んでくれている朝光くんが頭に浮かんで、笑みを浮かべる。
「それでは咲良さま。お食事場へ向かいましょう」
「えっ、食事もあるんですか……!」
「もちろんです。ここはレストランなんですから」
笑いながら言われて少し恥ずかしくなる。
やっぱここ、レストランなんだね。
大人しく彼女たちに着いていくと、あっという間に静かな廊下から、華やかで豪華な場所に出た。
ざわざわとしている場所。
天井には大きなシャンデリア。
床はさっきまでカーペットだったのに、ツルツルの大理石になっていて、汚れのひとつも見当たらない。
右にも左にも真っ白なテーブルクロスが掛けられた机が何台も並べられていて。
そこにいる人たちは皆、ドレスやタキシードなどの正装をして楽しそうにご飯を食べている。
でも、フォークの持ち方や、水の飲み方で、品の良さが見ているだけで伝わってくるくらいだから、やっぱり高級レストランなんだと実感させられた。
見慣れない世界に感動を隠せないでいると、
「咲良、」
右から呼び止められる。



