「咲良さま、すごくお綺麗ですよ」
そんな言葉が響いて、目の前の鏡を見ると確かにいつもより大人びた私が映っていた。
「わああ、すごいですっ、ありがとうございます……!」
甘めな感じのメイクとゆるめの髪が、この淡い色のドレスと合わさってものすごく素敵。
すごく嬉しくて、年甲斐もなくはしゃいでしまう。
子供のとき、絵本に出てくるお姫様が大好きで、ドレスを着てみたいと思ったこともあったけど、そういうことは全部麗華みたいな子しかできないだろうな、と諦めていたから。
幼い頃の儚い願望が叶ってとても嬉しい。
そんな私を見て優しく微笑んだ彼女たち。
「実はこれ、全て朝光さまがご指定されたんですよ。ドレスもご購入なされて、私たちにも''本人が気に入るようにしろ''と頼まれていました」



