でも従業員の女の人が連れていってくれる場所はあんまり人気がないから、ご飯を食べに来たわけじゃらないのかも……。
「こちらの部屋ですね。先に中に入って少々お待ちください」
言われた通りに木製のドアを開けて中に入る。
「っわあ、」
思わず声が漏れた。
扉を開けた瞬間にふわりと漂ってくるフローラルな花の香り。
右の壁は、全て鏡になっていてそこにドレッサーがいくつか置かれている。
ドレッサーの机の上にはメイク用品が何個も置かれていて、1点の曇りもない鏡は非現実的な世界観を漂わせていた。
左には更衣室、のようなところと、大きなピンクのソファがいくつか置いてあって、すごく可愛い。
でも、私が1番目を引かれたのは部屋の奥のドレッサーにちょこんと置かれている花瓶。



