それだけ言われて、手をゆるく引かれた。
その甘い香りにドキ、としながら家を出る。
玄関には既に井口さんが相変わらずの無表情で待っていて。
どこにいくんだろう、なんてのんきに思いながら車に乗り込んだ。
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「黒羽さまですね。お待ちしておりました。それでは咲良さまはこちらにお越しください」
車で30分ほど過ごし、ついたのは大きなレストランらしき場所。
顔パス、ってやつなんだろう。
朝光くんを見た瞬間、たくさんの店員さんらしき人たちが一斉に挨拶をした。
その人たちも身なりがとてつもなく整えられている。
ブラウスの上にベストを着ている男の人たちと、一目で上質だと分かる黒で統一されたワンピースを着ている女の人たち。



