最初の方はぎこちなかった甘いことも、だんだん慣れて、いつも寝る前に抱きしめてくれるから、朝光くんに抱きしめられることで、すぐにリラックスできるようになってしまった。
朝起きて運がよければ朝光くんと挨拶をして、学校に行って、井口さんに車で家まで送ってもらって、課題をして、朝光くんと甘いことをして寝る。
そんな生活が2週間続いて。
それなのに私の中での朝光くんへの気持ちは、未だ謎のままだった。
「んー、恋ですな。そりゃあもう」
「っ、そんな。私が朝光くんをなんて身分不相応すぎて……」
ある日の学校。
ななちゃんに聞かれて、私は最近の朝光くんとのあれこれを話していた。
私の朝光くんに抱いてるキモチが分からない、って言ったら''恋''なんて。