「たくさんいるよ……」
「俺がいないって言ったらいないんだよ」
またあの瞳をする朝光くん。
こっちを見据えるだせで、彼のいうとおりに従わせてしまう''王様の瞳''。
それをされれば庶民でしかない私は押し黙るしかなくなってしまう。
かと思えば、また強く抱きしめられた。
鼻をくすぐる朝光くんの柔らかいにおい。
「……でも、ごめん。さっき、咲良が他の男と2人でいたから余裕がなさすぎて、怖い思いさせた」
「……ううん。私もこれからは気をつける、ね」
朝光くんの言う通りだ。
朝光くんと関わりがあることが公になってしまった以上、男子とカンタンに2人になっちゃいけないよね。
そこまで言うと、一度朝光くんの体が離れた、と思ったら彼の端正な顔だけが近づいてきて。



