胸の中にあたたかいものが広がっていった矢先、朝光くんが口を開いた。
「ほんとだね、なんて言うな。俺にさっきされたこととか、ほかのやつに嫌なことされたらもっと怒りな」
「……でも、私がなにか朝光くんにしちゃったのが悪いんだと思うし……」
だって今まで、ずっとそうだったから。
麗華にも''あんたのせい''ってよく言われた。
だから嫌なことされても、多少のことだったら自分のせいって思うの。
そっちの方が''楽''だから。
「……おまえは、ずっとそうやって、自分のせいにして無理やりしまいこんでたんだね」
どくん、と心臓が脈打つ。
心の奥に隠していた、図星をつかれた気がした。
家で麗華のせいにされて、否定しても誰も信じてくれなかったから、それなら最初から自分のせいにしといた方がマシだって。
ずっとそう無理矢理思いこんでいたから。



