「……凪から話聞いた」
「話、って?」
「咲良の妹と、あのゴミの。ごめん、守れなくて」
ゴ、ゴミって弘樹くんのことかな……?
悔しそうに目を伏せた朝光くん。
「……ううん。凪くんたちがいたから大丈夫だよ」
無理して笑う私を悲しそうに見た朝光くん。
それと同時にするり、と手が伸びてきて、優しく恋人繋ぎをされた。
「痣になってる」
「あ、ほんとだね……」
弘樹くんに強く掴まれたところが、青紫色に変色していた。
痛くはないけれど、見ていて我ながら痛々しい。
「……はぁ、」
呆れたようにため息をついて、ちゅ、ちゅ、とわざとらしくリップ音を鳴らして手首にキスを落としてくる朝光くん。
くすぐったくて、でも優しい触れ方が嬉しくて。



