恥ずかしさ、だっていつもならあったんだろうけど。
朝光くんに散々回らされた熱でなくなってしまった。
むしろ手から伝わってくる熱でさえ、快感に変換してしまう私の体。
行き場のない視線を上げて、目が合うと、漆黒の瞳を少し細めて微笑んでくれる。
ぼうっとしながら、この人がいなくなったら嫌だ、なんて思って首のうしろにぎゅっと手を回した。
「っ、あんま煽ることしないでね、俺いまあんまり余裕ないから」
お姫さまだっこされたまま、抱きついているから、朝光くんの熱い体温が直に伝わってくる。
さっきまでは朝光くんが抱きしめてくれなかったから、その温かい感触にどうしようもない安堵感を覚えた。
昨日キスした部屋につくと、抱きついたままの体制で、そっとベッドに落とされる。
真っ白なシーツからは朝光くんのホワイトムスクの匂いがして、安心したからか思わず頬が緩んだ。



