キス、するんじゃないの……?
ぞくぞくしてしまうけど、なにかが違う。私は朝光くんと体温が溶け合うあの感じが好き、なのに……。
なのにいつもと違う熱が口内を掻き回してきて、たまらなく朝光くんの熱が欲しくなってしまう。
「朝光くん、指じゃなくてその……んんっ、」
「なに?咲良。俺バカだからちゃんと言われないと分かんないけど」
バカだから、なんて。
絶対嘘。今だって目を三日月形にして面白そうに私を見てるし。
「……うあ、キ、キスがほしい、です」
もどかしい熱に耐えきれなくて、キスをねだるという恥ずかしすぎることをしてしまった。
「ん。よくできました」
私の口から緩い熱が抜かれる。
ゆっくり離した彼の指先に、朝光くんが唇をゆっくりと近づけた。



