side咲良



「ん、そう今日も野暮用」


「そう、なんだ。大変だね……」



ネクタイをきゅ、と締めながら言った朝光くん。


━━━━━次の日。


私は起きて、再びスーツ姿になっている朝光くんと話していた。


やっぱり昨日のダボッとした部屋着を着ていた朝光くんとはまた違うかっこよさがある。



制服を着ているときは、緩く着崩しているのもあるかもしれない。
ボタン1つを開けることもなくスーツを着こなしているのは、逆にすごい色気を放っていた。




「はー、だるい」


「ふふ、頑張ってね」


まだベッドに座っている私のもとへ来て、肩に頭を乗せてくる朝光くん。


こうして見ると、すごく綺麗な黒髪。

肌がきめ細かくて白いから、それとのアンバランスさが彼の魅力を一層引き立てている。