最強総長は虐げられた姫が可愛くて仕方ないらしい。



俺は、咲良のしたいように双子の妹に制裁を加えたかった。


俺の手はとっくに汚れているから、別になにをするのもいとわない。
咲良が傷ついてるとあればなおさら。



「うーんとね、別にどうもなってほしくないかな」


「……は?」


「だってね、絶対わたしは何をしても後で後悔しちゃうと思うの。それを気にして生きる方が辛い」



予想外の言葉にびっくりして咲良を凝視してしまった。
ほんとに、この子は……。



「ねー、咲良」


「な、に……?」


「俺が咲良のことを好きって言ったら……、」


そこまで言って、自分でも驚いた。
こんなことを言うはずじゃなかったのに。



数秒固まったままでいると、またすやすやと寝息をたて始めた咲良。


俺の言葉は聞かれてないみたいで安心する。