最強総長は虐げられた姫が可愛くて仕方ないらしい。





今の心理学のページを見てまとめていると、「恋心」という言葉が目に入る。


『人は恋に落ちると、盲目的になる。自分でもよく分からない行動をしたりなど、人間にとっての最大の変化の一つであると言えるだろう』


ページの一番下に書いてある雑学だから、いつもは見ないはずの欄。


……全部、俺のことじゃん。


目を見張ってそれを見ていると、

「ん……」


か細い咲良の声がした。


「あれぇ、朝光くん……?」


「ああ、起きた?まだ寝てていーよ」



半目でうとうとしているから、寝ぼけてるんだと分かった。ふわふわした喋り方の咲良に愛おしさを感じて優しく額を撫でる。


「ふふ、」

幸せそうに目を細めた咲良。


……なんでこの生き物はこんなに可愛いんだよ。


それを俺の見てないところであんな顔をさせた双子の妹の顔を思い出して、ふつふつと怒りが湧き上がる。



「ねぇ、咲良はさ、」


「うん」


「死ぬほど憎い人がいたら、どーなってほしい?」