「じゃあ朝光、明日から紫堂学園に転入……」
「お父様、お母様。俺が当主になるにあたって、1つ条件があります」
俺の無駄に切れる頭が上手く働いてくれたみたいで、目の前の親を静かに見据えて賭けに出た。
出した条件は一つだけ。
俺の高校3年間、俺のすることに一切口出しをしないこと。
でなければ俺も海外逃亡する、と。
半分脅しだったけど、あの人たちは思ったより顔を青くさせて。
そりゃーそうだろう。
俺まで海外逃亡すれば、跡継ぎがいなくなるだけじゃなく、黒羽家の風体まで悪くなる。
まあ俺は今の場所が気に入ってたし、こう宣言して追い回されるのも面倒だから海外に行く気なんかさらさらなかったけど。



