きっと俺には''財閥の跡取り''として上品に暮らすより、闇の世界で生きる方が性にあってたんだろう。
とにかく夜の街が居心地よくなって、毎晩のように通って喧嘩したり、気まぐれに人助けをしてみたり。
んで、気づいたら暴走族の総長になっていた。
この街の裏の支配者、と言っても過言ではない力を持つ大きな族。
先代とは中学で知り合って、気に入られたようで足を洗うらしいから急な代替えが行われた。
幹部も俺の好きに指名していいって言われたから、拾った凪とか、俐木とか、他数名をテキトーに指名して。
勉強ばっかしてる兄を視界の端に、俺は夜の街を遊び歩いていた。
こーゆー世界だから、女も俺に媚びへつらって寄ってくる。
この街を裏で支配している『総長』と表で支配している『黒羽家のご子息』。



