けど、朝光くんはそれに気づいてくれたみたい。
キスをしながらきゅ、と優しく手を繋いでくれた。
手から伝わる朝光くんの体温。
私の体も熱いけど、
朝光くんの体も負けないくらい熱い。
顔をほんのり赤くさせて息を乱れさせてる姿に、気持ちよくなってくれてるんだなって分かって。
「ね、咲良。応えて、」
やり方なんて、分からなかった。
だけど、朝光くんが絡ませてくる熱にただ自分のものも絡ませる。
室内には私と朝光くんによって水音が響いて、自分がこんな音を出してしまっていることに、顔がさらに赤くなった。
「咲良、咲良、」
「っう、」
何回も名前を呼びながら、激しいキスをしてくれる。
愛されてるって錯覚してしまうほどに甘すぎる熱。
私が敬語を使った回数よりはるかに多いであろうキスをしたとき、
ぷつん、と音がして私の意識は途切れた。