最強総長は虐げられた姫が可愛くて仕方ないらしい。



それと同時にジー、と音がして朝光くんの腹筋があらわになった。


着ていたスウェットのファスナーを少し下ろしたみたいで、少し視線を下げると、程よく割れた腹筋が目に入る。



「ちょっと待ってて、」


私の頭を撫でてたからどこかへ行こうとした朝光くん。

きっと、私はこのとき既に朝光くんの甘い毒に犯されていたんだろう。

さっきまで熱すぎた口の中がの熱が消えて、どんどん冷たくなっていって、去っていってしまう、と思うと耐えきれなかった。


「やだ……、朝光くん行かない、で」


朝光くんも弘樹くんみたいに気づかないうちにどこかへ行ってしまう。


そんなの、もうやだよ……。


じわり、と視界が滲んで涙が出てくるのが分かった。
どんどん溜まっていく涙が、目尻からほろりと零れていった。


「あー、可愛すぎ」