「……あんまり、いい1日ではなかったかもです」
「そっか、」
「あ、でも井口さんから聞いたんですけど、朝光くんがくれたカードを見たときにすごいと思いました……!あと、ご飯もおいしくて、凪くんたちも優しかったし……、」
「うん」
「やっぱり楽しいこともたくさんありました……!」
寝ころびながら、だけどすごく優しげな眼差しで私の話を聞きてくれる朝光くん。
自分の1日を他人と話すなんて、家族ができたみたいでくすぐったくなった。
「ふーん。じゃあ今からは俺が、」
「っえ、」
「咲良のあんまりいい日じゃなかったかも、を最高の日に変えてあげんね、」
私が声をあげたのは朝光くんの瞳が熱を帯びたような気がしたから。
どうやらそれは、勘違いなんかじゃなかったらしい。



