最強総長は虐げられた姫が可愛くて仕方ないらしい。




「な、なんとなくです……」


声も上ずって、これじゃ動揺してるのもなんかバレバレ。


そんな私を見て笑いながらわしゃわしゃと髪を拭いている朝光くん。


濡れてるからか、スーツ姿と同じくらいに色気が増している。


「どうして今日、スーツだったんですか……?」


動揺しているのを誤魔化すために、そう尋ねた。


「んー、なんか大事な会議があって。親に出席させられただけ」


「そう、なんですね」



会議って……。
高校生なのに出席させられるものなの……?


やっぱり朝光くんのおうちは謎。そうとうなお金持ちの家みたいだから御曹司、とかなのかな。


考えても上流階級のおうちのことは私に分かるはずがない。


何かわかるかな思い、じっと朝光くんを見つめるけど、真っ黒な髪をタオルで拭いているだけ。


そのはずなのに色っぽすぎてこちらが目のやり場に困ってしまうだけだった。



「さくら、」



「ひぁっ、」



ベッドの隅っこに座っていた私の元にやってきた朝光くん。