「な、な、」
「とりあえず、風呂はいっといで。俺は咲良が出たあとに入るから」
これ以上、朝光くんを見てたらこちらがくらくらしてきそうだし、都合がいいかもしれない。
「わ、分かりました」
私が踵を返そうとする前に「待って」と一言。
振り向いた瞬間、ちゅ。と甘いリップ音がして唇に柔らかいものが触れた。
そこにはスーツのネクタイを解いて、美しい鎖骨をチラつかせ、目を三日月形にした朝光くん。
「とりあえず1回、ね」
艶っぽく笑った顔の下には、解けて鎖骨が顕になっているワイシャツと、それとは不相応な上品なスーツが見える。
体のドキドキは止まらなくて、本当に心臓を握られていると錯覚してしまうほどの妖艶さ。



