最強総長は虐げられた姫が可愛くて仕方ないらしい。




掠れるような、熱っぽい声で言って、私の目尻から零れる涙をそっと拭った細く、長い指先。


細くて長い、のにその骨ばった手には''雄''を感じさせられる。



「俺が、」


「……はい、」


「咲良のこと捨てるなんて絶対ないから」


すり、と手の甲を滑らせてくるあくまで優しい朝光くんの手つき。

それと同時にちゅ、と目尻に落とされたリップ音。


それだけで私の体は反応して熱を帯びてしまう、けど。


朝光くんが私を捨てない、とか。

こんなに優しく捨ててくれるの、とか。


「それは、」


「うん?」


「わたしが朝光くんにとってのまだ飽きてない''所有物''だから、ですか」



所有物、だから壊れないように優しくしてくれてるのかな。


それ、とも……、