「でも、悪いです……。私、お金は今すぐ返せない、かもですけどなんとかします」
「へえ、咲良金ないんじゃねーの?」
「いや、ないですけど私がやらかしたので私が責任を持たないと、というか……」
「それだったら好きなだけ泣きな、とか言った俺も同罪でしょ」
それでも私の気が済まないんですよ……。
ごにょごにょ言ってる私を見た朝光くんはいじわるげに唇の端を上げた。
「んー、じゃあなんで泣いてたか教えて?」
「……っえ、?」
じっ、とこっちを見つめてくる2つの瞳。
こっちが驚くほどに闇の色をしていて、吸い込まれそうだなんてバカなことを思ってしまう。
でも本当に私はバカかもしれない。
ううん、もしかしたら朝光くんに見つめられたら誰でもバカになってしまうのかも。



