妹に、汚されて、なんて恥ずかしくて言えなかった。
そんな私を見てなにかを察してくれた使用人さん。
「私どもの方で処分しておきましょうか?」
「……あ、えっと」
''処分''という考えには至らなかった。
きっとすごくお金持ちの家だから、汚れたものは捨てた方が早いんだろう。
それでもなぜか汚れたジャージが庶民な私にはもったいなく見えて、なかなか返事ができない。
さっきから口ごもってばかりの私を見て、優しく微笑んでくれた使用人さん。
「分かりました。それでは洗濯をさせていただきますね」
「そそそんな、自分でやります……!」
「いえ。わたくしどもが朝光さまに怒られてしまうので。それと、申し遅れましたが私の名前は井口と申します。朝光さま専属の使用人です」



