……大丈夫。洗濯すれば、取れるはず。
何度も何度も涙がこぼれそうになったけど、自分の心に蓋をして少しずつ取り除いて近くのゴミ箱へ捨てていく。
ようやく掃除が終わって、下駄箱においてある卒業記念品の鏡に映っているわたしと目が合う。
「はは、酷い顔……」
自分で言えばもっともっと惨めになってきて乾いた笑いしかでてこない。
ジャージも掃除したとはいえ、まだまだ匂いは残ってるしところどころが酷く汚れている。
よろよろと帰ろうとして靴を履いたとき、再び麗華の声が聞こえた。
「あははっ、お姉ちゃん!うわ、きったなー。気に入ってくれた?」
今まで見た中で一番じゃないかってくらいに可笑しそうに笑っている姿は、私の目には悪魔に見えた。



