「なに……、これ……」
嫌な予感がして覗き込むとつん、と鼻の奥をくすぐる酷い匂い。
涙でむせそうな程の醜悪さに顔を歪めた。
そこにあったのは生ゴミ。
バナナの皮だとか、野菜の切りくずだとかの腐ったものが私の靴箱に埋められている。
麗華だ、
反射的に分かった。
貸したのは麗華なんだから、麗華しかやる人はいない。
身体中の血が下へ落ちていく感覚。
「なんとかしないとっ、……!」
こんなにひどいゴミは見ているだけでも胸焼けがしそうだったけど、中のジャージは高いもの。
一生懸命バイトして買ったものなのに、ゴミが乗っているという理由だけで手放したくなかった。



