最強総長は虐げられた姫が可愛くて仕方ないらしい。



バラバラに散らばってしまった雑巾を、1枚1枚拾って洗濯バサミで挟んでかける。


麗華はその私の惨めな姿がお気に召したようで、面白そうにクスクス笑う声が聞こえた。


最後の1枚をかけ終わった時には、2人は楽しそうに会話を再開していた。
そこには私の存在なんて見る影もない。


これ以上あの二人の姿を見たくなくて、早足で階段をかけ下りる。

じわり、と涙が溜まっていくのが分かって唇を硬く噛んだ。


寂しい、たまらなく寂しい。


私だって、誰かに必要とされたいよ……。


頭の中で色々考えながら早歩きで歩くと、あっという間に靴箱。
わたしの名簿を探すのさえ気だるく感じる。


「え……」


そこにあったのは私の靴、だけじゃない。

上に色々乗せられすぎて、元の色が分からないほどのジャージがあった。