「ですね、1年校舎遠いからめんどーだなぁ」
ぼやいてる内永くんたちとドアに向かって歩いて教室へ戻る直前、2人がドアの向こう側に行ってから強い力に引っ張られた。
「ね、咲良」
「は、はい」
「あー、やっぱね」
「……?」
何がやっぱなんだろうって思った直後、
チュッ
かるいリップ音がして唇が落ちてきた。
突然のことだったから3秒くらい経ってことを理解した私。
「っな、なっ、」
「咲良、敬語いっぱい使ったじゃん」
ぺろ、と唇を色っぽく舐めた朝光くんに言われるとその強すぎる雰囲気になにも言い返せなくなる。
「ね、もう俺用事あるからこの後帰るけどさ」
「そーなんです……あっ、そーなんだ」



