傍から見れば私は完全に脇役、むしろ悪役で涙の代わりに希望を持った自分自身をバカにする笑いが出てくる。

なんで、人を信じたいなんて思っちゃったんだろうなぁ。

麗華に踊らされてるだけだったんだろう。その結果こんなに惨めな思いもして……。


思いがった自分が、恥ずかしい……。


「あ、それとねお姉ちゃん!今日からこの部屋私たちのだから!」


「……え?」

「ふふっ、私と弘樹の名義に変えたの!ごめんねぇっ!」


「ちょっと待っ……」


「バイバ〜イ♡」


目の前でバタンと閉じられるドア。


手の中に残ったのはマフラーと小さなバッグだけ。め、名義ってどういうこと……?


急いで1階の管理人さんの部屋へ行く。