最強総長は虐げられた姫が可愛くて仕方ないらしい。



途端に教室は色めきたつけど、それとは反対にななちゃんと私の顔は青ざめる。


「や、やばいよななちゃん」

言ってる傍から廃部の危機だよ……。


小声でそっと語りかけるとななちゃんはパッと表情を切りかえた。


「あ、全然気にしないで!漫画のキャラクターの話だから!相川ちがいだね!はは!」


ななちゃんの不自然すぎる笑いから少し無理があるかな、って思ったけど相川くんは信じたみたい。

にこっとまた人あたりのいい笑顔を浮かべてくれた。


「そっか。俺の悪口言ってるのかと思ってビックリした」


「そんなわけないよ〜」


はははは、とその場の平穏は保たれたように思えた、けど。

「でさ、鈴木さん。ちょっと廊下来てくれる?話したいことがあって」