おばけなワタシとキラキラのきみ

わたしの部屋にあがったアユちゃんが、わたしを質問ぜめにする。

「いつから書いてたの?」
「え……えっと、一年生のときだよ」
本当は小学生のときから書いてるけど、長くかくしてたってバレたらきっとすごくフキゲンになる。

「ふーん。なんで教えてくれなかったの?」
アユちゃんの声が冷たくて、気に入らないときの声だってわかる。

「な、なんでって……はずかしいから」
「はずかしいんだ。そうだよね、空だもん。目立ちたくないよね」
アユちゃんがニヤッと笑う。

「ねえ空、お願いがあるんだけど」
「お願い?」

「これ、二人で書いたことにして」
「二人?」

「そう、わたしと空が二人で書いた小説ってことにしてよ」

「え!? ムリだよそんなこと」

「ムリじゃないよ。サイトには空の名前で登録してたけど、実際は二人で書いてましたって言えばいいだけでしょ。ね、できるよね?」

アユちゃんは目をかがやかせてる。
キラキラしてない、ドロドロしたかがやき。
前みたいには、かわいいともきれいとも感じない。
なのに……やっぱりこわくて、心臓の音がはやくなってしまう。