────ボンッ!!!
「わっ、えっ、なに…!」
なぜか煙に包まれた。
こんな寝静まった夜に特殊な魔法でも使ったのか、煙が晴れた先に立っていた師匠は。
髪の色が……変わって、いる。
「こんな感じか」
「に、似合わない……」
「…うるせえお前よりは似合ってる」
「いやいやっ、私なんか16年黒髪と共にあるから…!私のほうが似合ってるもんっ」
「なら…そのままいけばいいだろ」
あ……。
変じゃないって、気持ち悪くないって、彼なりに伝えてくれているんだ。
「…うん。でも師匠はやっぱ違和感すごいから戻したほうがいいって!それに…なんか、師匠のピンク色見てると落ち着くの」
「…いまの俺は黒髪の気分だ。明日には戻す」
「あははっ、お揃いだね!」
まるで泣いてる妹を泣き止ませようとしてるお兄ちゃんみたい。
こんなことまでしてくれる人が悪い人なわけないよ。
彼には彼の曲げられない正義と目的があって、私に会いに来てくれたんだ。
「おまえはそのままでいい。シド兄ちゃんとセーカ姉ちゃんだって…そう言うだろうな」



