まさかの一番乗りがいた。

この教室に見知らぬ顔とオーラを放った女子生徒がやってきた時点で察してはいたが、本当にそうだったなんて…。


Bクラスの生徒とペア…。


もしかすると彼は今後の成果によってクラス昇格もあり得る話だ。

クラス違いの先輩とペアになるメリットとして、こんなものがあった。



「よろしくね、ナナハちゃん。さっそく明日から特訓いい?」


「はっ、はい、!よろしくお願いします…!!」



そしてここにもお迎えが。
男女ペア、男同士、女同士、様々だった。

そんな疎らな生徒たちが統一して持っている同じ目標としては、魔法士を夢みて大魔法陣を完成させること。



(……やっぱり私は、場違いみたい)



昨日の理事長が言っていたことは嘘だったんだ。

あのおばさんのことだ、ただからかってきただけ。


だって来ないもん。

結局は今日もこうして放課後を迎えちゃった。